国会のしごと

データと新しい指標で見る、国会の活動 — 第221回国会(特別会・2026年2月〜7月)

国会のしくみ採決のしくみ

採決のしくみ

本会議での投票(表決)には複数の方法があり、議員ごとの賛否が記録に残るかどうかが分かれます。

この節のことば

表決
本会議での投票のこと。方法によって、議員ごとの賛否が記録に残るものと残らないものがあります。
党議拘束
採決の前に会派・政党として賛否を決め、所属議員が一致して投票する通例。明文の規定はない慣行です。
全会一致
反対した会派がひとつもなかった採決。票の数ではなく会派の数で数えるため、小さな会派がひとつ反対するだけで全会一致ではなくなります。
議員A賛成議員B反対議員C賛成
記名投票・押しボタン式投票なら、議員ごとの賛否が記録に残る押しボタン式投票は参議院のみ。誰が賛成し反対したかを後から読める
起立 4人 → 可決
起立採決・異議なし採決では、数だけ数えて、誰が賛成したかは残らない議員個人の賛否は記録されず、会派ごとの態度だけが分かる
ある会派そろって賛成
会派で賛否をそろえて投票するのが通例(党議拘束)採決の記録は会派の単位で読める
1会派が反対 → 全会一致ではない
全会一致は、票の数ではなく会派の数で数える小さな会派が1つ反対しても、全会一致ではなくなる

221回国会ではこうだった — 賛成・反対が割れた採決の割合

反対した会派が1つでもあった採決(会派の数で数える) うち、反対票が投票の2割を超えた採決(票の数で数える)
37%20052010201591%15%2026

横軸は召集年(2001〜2026年・採決30件以上の国会)。棒の上の数字=第221回国会と、期間中最大の国会の値。 2020〜24年は感染対策のため起立採決となり、票の記録(赤茶の棒)がありません。 棒にカーソルを合わせる(長押しする)と詳しい数字が出ます。

薄い棒(会派の数で数えた「割れ」)は第221回国会が25年で最も高いのに、 濃い棒(反対票の重さ)は過去より低い水準にとどまります。 第221回国会の「割れ」の高さの実体は、対立の拡大ではなく、少数会派による継続的な反対です (「全会一致」が会派の数で数えられることの帰結です)。

回次ごとの推移のくわしくは、過去の国会と比べるへ →

出典: 参議院の議案情報(採決態様)と本会議投票結果(押しボタン式・記名投票)。法律案のみ・採決30件以上の回次を比較。 この読みは「最も反対した1会派を除いて数え直しても成り立つか」の検証を通した形で書いています(最大の1会派を除くと、 割れた採決の割合は65%まで下がります)。

221回国会ではこうだった — 会派ごとの反対率の幅

れ新89%共産49%社民42%沖縄41%参政20%立憲14%公明9%保守5%みら3%民主3%

参議院・第221回国会・賛否記録のある法律案(各会派 約79件)に占める反対の割合。 与党側の会派(自民・維新)は含みません(参考: いずれも反対1%)。 反対率の高い・低いは各会派の路線の違いであって、良し悪しの序列ではありません。

反対率は会派によって14%から89%まで開きがあります (本文の2つの率は「議席数が最大の野党会派」「反対率が最も高い会派」という機械的な基準で選んでいます)。 「野党は反対ばかり」も「野党は何でも通す」も、どの会派を見るかで正反対になります。 各会派がどの法案に賛成・反対したかは会派のはたらきへ。

反対率89%は、票数記録のある全回次(2001年〜・採決30件以上)× 全会派(採決参加30件以上)の反対率を総当たりで比較した中で最も高い値です(2位は第155回国会・2002年の日本共産党 83%)。

本サイトは国会に記録が残る活動の量と内訳を示すものです。特定の議員・会派の良し悪しを序列付けするものではありません。 数えているのは国会に記録が残る活動です。地元での活動や党務は含まれません。